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【超簡単】路線価から土地の価値(地価)を3分で調べる方法!

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土地の値段ってどうやって決まってるんだろう?

どうやって計算するのかな??

引き継いだ土地があるけど全然使ってなくて…

売りたいと思ってるけど自分の土地はいくらなのかしら??

買いたい土地があるけど適正価格なのかな…?

業者の言っている値段が正しいかどうか調べたいなあ。。

このような悩みをお持ったことはないでしょうか?

なんとなく、立地がいいところは値段が高くて、悪いところは値段が安いというのはご存知ですよね。

実は、土地の値段は国が決めています。これは毎年更新され、国土交通省のHPから見ることができます。

そこでこの記事では、路線価(固定資産税に関わる価格)から土地の値段の求め方をお教えします。

具体的には、

  • 全国地価マップの使い方
  • 土地の値段の求め方

についてご説明します。

売買にも使える土地の値段を求める方法を知りたい方は、ぜひこちらの記事をご一読ください。

路線価を一瞬で把握できる【全国地価マップ】←神ツール

そもそも路線価ってなんなの?って言うところを先に解説したいと思います。

後に、簡単に路線価を求めれるツールの見かたと使い方をご紹介しますね!

路線価とは?

路線価(ろせんか)は、市街地的形態を形成する地域の路線(不特定多数が通行する道路)に面する宅地の、1m2当たりの評価額のこと。課税価格を計算する基準となるものであり、相続税や贈与税の基となる相続税路線価と、固定資産税や都市計画税・不動産取得税・登録免許税の基となる固定資産税路線価がある。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

簡単にいうと、道路一つ一つに値段が決まっており、そこから土地の値段を決めるという手法になります。

・・・・うん?って感じですよね!笑

あとに出てくる計算方法のところで詳しく書きます!

では早速、全国地価マップの使い方について説明しようと思います。

全国地価マップの使い方

全国地価マップ一般財団法人 資産評価システム研究センターが運営しています。(いつもありがとうございます!!)

全国地価マップ | トップ
#

上記のページに入って頂くと以下のように表示されると思います。さらに、固定資産税路線価等に入ってください。

中に進んでいくと、都道府県を選び、市町村を選べるようになると思いますので、お住いの地域など好きな場所をご選択ください。

今回の説明では、僕の地元である兵庫県姫路市を選択したいと思います!

市町村まで選択すると上記のようなページが表示されると思います。

矢印の横に数字が書かれていると思います。意味は1㎡あたりの値段を表しており、それが路線価になります!

では、あなたが求めたい土地の場所まで移動してみてください!左下から住所の入力も出来ます!

無事にたどり着けましたか?

では、実際に計算してみましょう!

土地の値段の計算方法

路線価から土地の価格を計算したいと思います。今回は土地のパターンは4つ用意しました。これだけ押さえておけば大体の計算はカバーできるはずです!

また、地区や土地の形状などから補正値が儲けられますが、今回は以下の条件にいたします。

  • 普通の住宅地区(奥行きによって補正値が掛ります。)
  • 土地補正なし(形が悪いと基本的に評価額は安くなります。)

接道面が1つだけのシンプルな土地

では以下のような60坪(約200㎡)の土地があったとしましょう。

改めて道路の上に描いてある数字は1㎡あたりの値段を示しています。

そのため接道面が1つの場合はシンプルに求めることができます。

50000(円) × 200(㎡) = 1000万円

この土地の評価額は1000万円と求める事が出来ます。

交差点になっている角地の土地

先程と同じ60坪(約200㎡)の土地が交差点の角地にあったとしましょう。この場合は先ほどと異なり、複雑になってきます!

まず、このような土地の場合、どちらが正面路線側面路線を決める必要があります。

その方法は「路線価(円) × 地区補正値(※1)」となり、金額が大きい方を正面路線として使います。(※1今回は補正値「1」になります。以下の表をご参照ください。)

地区補正値
4m以上6m未満0.9
6m以上8m未満0.95
8m以上10m未満0.97
10m以上24m未満1
※1普通住宅地区の補正値

50000(円) ×1(補正値) = 5万円←こっちが側面路線価

55000(円) ×1(補正値) = 5.5万円←こっちが正面路線価

これで正面路線と側面路線が決まりました!

次に、側面路線価角地補正値(※2)を掛けて、この土地の路線価を決めます。

その計算式は、「正面路線価 + 側面路線価 × 角地補正値」になります。

補正値
準角地(L路やT路の交差点)0.02
角地(普通の交差点)0.03
※2角地の補正値

路線価計算式「正面路線価 + 側面路線価 × 角地補正値」

55000(円) + 50000(円)×0.03(補正値) = 56500円←路線価

土地の評価額の計算式「路線価 × 土地の広さ」

56500(円) ×200(㎡) = 1130万円←土地の評価額

この場合の土地の評価額は1130万円となります!

順角地(L路やT路になっている角地)

次にL路やT路に面している土地の評価額を求めていきます。前項目の交差点の角地の計算式と大きな代わりはありません。

まずは角地と同様に正面路線側面路線かを求めます。地区補正値は同じです。

50000(円) ×1(補正値) = 5万円←こっちが側面路線価

55000(円) ×1(補正値) = 5.5万円←こっちが正面路線価

正面道路を決めると次に、路線価を求めます。角地補正値は「準角地」を使います。

路線価計算式「正面路線価 + 側面路線価 × 角地補正値」

55000(円) + 50000(円)×0.02(補正値) = 56000円←路線価

土地の評価額の計算式「路線価 × 土地の広さ」

56000(円) ×200(㎡) = 1120万円←土地の評価額

この場合の土地の評価額は1120万円となります!

二方路線(道路に挟まれるようになっている土地)

最後に道路に挟まれている土地(二方路線)の評価額を求めていきます。

こちらも、角地と同様に正面路線側面路線かを求めます。地区補正値は同じです。

50000(円) ×1(補正値) = 5万円←こっちが側面路線価

55000(円) ×1(補正値) = 5.5万円←こっちが正面路線価

正面道路を決めると次に、路線価を求めます。二方路線補正値(※3)は以下になります。

その計算式は、「正面路線価 + 側面路線価 × 二方路線補正値」になります。

補正値
二方路線補正値0.02
※3普通住宅の二方路線補正値

路線価の計算式「正面路線価 + 側面路線価 × 二方路線補正値」

55000(円) + 50000(円)×0.02(補正値) = 56000円←路線価

土地の評価額の計算式「路線価 × 土地の広さ」

56000(円) ×200(㎡) = 1120万円←土地の評価額

この場合の土地の評価額は1120万円となります!

最後に

ここまでお疲れさまでした!

約3分で土地の価格を求める事が出来たのではないでしょうか?(出来なかったらごめんなさい!!)

今回は路線価という指標を使って土地の評価額を求めました。

土地の価格は国土交通省が定めた「地価公示価格」というものを参考にして求めますが限定的なため、一般的には路線価がよく使われます。

また、路線価で求めた土地価格は本来、相続税・贈与税の計算に使われます

相続でお困りの場合にもご参考に頂ければと思います。